ウーバーイーツの「クジラ案件」が引き起こす問題点
ウーバーイーツの配達員、通称「ライダー」の間で「クジラ案件」と呼ばれる高額報酬の配達依頼が話題となっている。この「クジラ案件」は、通常の配達報酬を大幅に上回る5000円以上の報酬が支払われる大型案件を指す。ライダーの佐藤大輝さんによると、このような高額案件は、繁忙期や悪天候時に配達員が不足し、注文が殺到した際に発生するという。例えば、45分で5382円を稼ぐこともあるという。
しかし、佐藤さんは「クジラ案件」について警鐘を鳴らす。高額案件は、配達員が不足している状況で発生するため、顧客からのクレームが多く、サービスの質が低下する可能性があると指摘する。さらに、このような案件が増えることで、ウーバーイーツ全体の評判が下がり、結果的にライダー自身の収入にも影響が出る可能性があると懸念を示している。
また、ラーメン店「俺の生きる道 白山店」の店主・小林公太さんも、配達員不足による配達遅延が発生し、商品が冷めてしまう問題に直面していると語る。店側は、電子レンジでの温め時間を記載したシールを貼るなどして対応しているが、顧客満足度の低下を防ぐためには根本的な解決が必要だと訴えている。
ウーバーイーツ社は、2024年から2025年にかけての年末年始に、注文需要が配達供給を大幅に上回り、配達の遅延やキャンセルが発生したことを認めている。現在は供給不足が解消され、平常通りのサービスを提供しているとしているが、ライダーや店舗側の声を反映した改善が求められている。

ウーバーイーツの隠語“クジラ案件”の正体とは?現役配達員は警鐘も「安易に受けるのは…」 | 国内 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
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