映像ジャーナリストの伊藤詩織さんが、東京新聞の望月衣塑子記者を名誉毀損で提訴。伊藤さんが監督したドキュメンタリー映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」を巡る報道が争点。
ジャーナリストの伊藤詩織さんが監督を務めたドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」が、第97回米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。この作品は、伊藤さん自身が性被害を実名で告発した経験を基に、司法制度の在り方を問う内容となっている。映画は、スイスのチューリッヒ映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞・観客賞を受賞し、英アカデミー賞ドキュメンタリー部門でもノミネートされるなど、海外で高い評価を得ている。しかし、日本での公開は未定であり、ホテルの防犯カメラ映像や警察官の音声をめぐる法的・倫理的な問題が指摘されている。伊藤さんは、映画を通じて性暴力のサバイバーや権力によって沈黙を強いられている人々に希望をもたらすことを願っているとコメントしている。