厚生労働省は2025年度の年金額改定を発表。1.9%の増額となるが、物価上昇とマクロ経済スライドにより実質目減りの可能性が高い。多様なライフコースに応じた年金額の例も初めて公表された。
厚生労働省は2025年度の厚生年金と国民年金の受給額を発表し、国民年金の満額受給額は月額6万9308円、厚生年金は標準的な夫婦2人分で23万2784円となることが明らかになりました。これは前年度比1.9%の増額で、3年連続のプラス改定です。
厚生労働省は2025年度の年金支給額を物価や賃金の上昇に伴い3年連続で引き上げることを発表しました。しかし、マクロ経済スライドにより引き上げ率は1.9%に抑えられ、実質的な目減りが発生します。また、働き方の多様化を反映した支給額も公表されました。
日本銀行は2025年1月24日の金融政策決定会合で、政策金利を0.5%程度に引き上げる追加利上げを決定しました。これは2008年10月以来、17年ぶりの高い水準となります。植田和男総裁は、賃金上昇と物価上昇を理由に挙げ、今後の経済・物価情勢を見極めながら、さらなる利上げを検討する方針を示しました。